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Asuka Hoshi Solo Exhibition「座標」

この度、々 noma では、東京を拠点に活動する工業彫刻家、星 飛鳥による個展「座標」を開催致します。 星は「物質」「空間」「鑑賞者」との三者の相互作用により生じる、感情の機微と事物の変遷に着目。製作の中で、 通時的にそのバランスを探究しながら、最も印象的な関係を彫刻として意味付けます。 本展では、星がかねてより意識する「座標」を展示テーマに、幾何形態を用いた大小様々な作品を通じて、空間内 に多様な関係性を見出します。また、期間中は作品展示に加え、当ギャラリーガレージにてライブ製作を予定しております。

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@asuka_hoshi

プロフィール

1997 年東京生まれ。武蔵野美術大学でインテリアデザインを専攻。空間の視点や造形の知識を学んだ後、金工科 に転科。金工作品を製作する中で、日本の伝統技法である杢目金(もくめがね)の技術に興味を持ち、金属彫刻作 家・MADARA MANJI に師事。2021 年には第 49 回 伝統工芸日本金工展に出展、2022 年に WATOWA ART AWARD 2022 EXHIBITION 入選。伝統技法の研鑽のみならず、展示空間やコンテクストを駆使した作品製作へ の取り組みは、鑑賞者の感情や知覚の共有を可能にします。独立後は作家活動をする傍ら、2024 年に幼馴染の友 人と合同会社 Ubsnant を立ち上げる。クライアントワークとしてのインテリア・プロダクトデザインなど、その活動は多岐にわたる。

graphic design : @koyo_feel_good

curator : @chihiroyamamoto__

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会期 : 2024年9月28日(土), 29日(日), 10月5日(土), 6日(日), 12日(土), 13日(日) 時間 : 13:00~20:00

作家在廊日 : 全日

入場 : 無料・予約不要

会場 : 々 noma / 東京都世田谷区若林 4-36-11

レセプション

日時 : 2024年9月28日(土) 18:00-20:00 会場 : 々 noma ( 東京都世田谷区若林 4-36-11)

(会場文章)​

星飛鳥はこれまで幾つかの彫刻作品を創作してきたが一貫して「同じ空間に存在するいくつかの対象同士に生まれる関係」に着目している。

 それは対象の数や距離、置かれる空間の変化において同時に変化を伴うものである。その状況や環境による関係の変化が興味の対象である。そしてそれを鑑賞する自身の心情にも明確に変化が生まれる。そこには「空間」「いくつかの対象」「自分(鑑賞者)」という三者の関係があることになる。

 その変化を伴う三者の関係に対する心情の機微を観察することを手がかりに自身の是を問い、彫刻として表現している。

 

 例えば大手町にあるビル群。星は幼少期からそれらに強く関心を持ち、安らぎを得ていた。無機質でありながら圧倒的な質量を伴って存在するそれらは時を経て、いくつもが現れたり消失したりを繰り返しながらも、その風景は一定のリズムを保っていた。

また机上のカップや街中の何気なく存在する街路樹や電灯、目に映るもの全てが単独で存在することはなく、常に何かと隣り合う。そしてそれらは隣り合うものによってそれが個体で持ちうる情報以上のものを持つ。美しさや侘しさという情緒的なものもそのひとつである。そしてその隣り合うものや環境によって美しく感じられたり、侘しく感じられたり、それを見る自身の心情に機微が生まれること。それらが美しくあるために生まれたものでなくとも、その状況によって表情を変えることに興味は絶えず、それが現在星の探求する創作の中核となっている。

 

 先述したようなビルやカップなど空間に存在する対象を「幾何形態というできるだけ要素を削った物体」に置き換え操作し、その過程で自分の中に生まれる機微を観察する。そしてその中で最も美しさや強さを感じる状態を彫刻として意味づけることで、”空間と対象と鑑賞者の関係がもたらす美しさ”という曖昧であり状況や環境に左右される刹那的なものを半永久的に繋ぎ止めることでむしろ曖昧な中に自分の意識のみを表出させるような表現としている。

 

本展では「座標(coordinate)」というものを強く意識するものである。その物質、空間、自分(鑑賞者)、というそれぞれの対象が座標という客観的視点によってそのディティールを明快にする。

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